モノレールねこ

こんばんは、タケムラです。
お正月に読んで面白かった本をご紹介します。

 

加納朋子さんの『モノレールねこ』。

ミヤタさんと同じく、ハードカバーの本はかさばるのでめったに買わないのですが、
「加納さんなのできっと面白い」ということで、

文庫本を待ちきれず思わず買ってしまいました。

 

本作は、いつもの連作短編集ではなく、

独立した8つの短編集となっていて、
著者お得意の日常ミステリーはちょっと少なめ。
それでも、「そうきますか〜!」というラストの展開と、
ほんわかとしたやさしい雰囲気は想像以上に良かったです。

派手なところはないけれど、ほっと安心して読める作品でした。

 

どの作品もとても良かったんですが、
デブ猫によって文通をする少年が主人公の『モノレールねこ』と、
ザリガニが主人公の『バルタン最期の日』が特に面白かったです。
ありふれた日常を舞台に、こんなお話が出来上がるなんて。

視点を変えるだけで、これからの生活がちょっと楽しくなりそうです。

 

加納さんの文庫本では、

ななつのこ』や『ささらさや』などがおすすめです。
この表紙が、どちらも作品の雰囲気にとてもよくマッチしていて大好きです。
表紙が気に入った方はぜひ!