漢方薬

僕は、毎日漢方薬を煎じたお茶を1.5リットル飲んでいます。

 

2年前、何か背中がかゆいな。。と思っていたら、最初は一部分だけがかゆかったのが、段々とあちこちに広がっていき、気が付いたらあっという間に、背中や胸いっぱいに、かゆい部分が湿疹状に拡がりました。

 

皮膚科に行くと、アトピー性皮膚炎と診断されました。

 

今まで皮膚のトラブルなんてほとんど経験したことがなかったというのに、どうして急に発症したのか、何に反応してこんな症状がでているのか、さっぱりわかりませんでした。

 

最初の半年は、皮膚科で塗り薬をもらって治療していました。

でも、一時的にかゆくなくなるものの、いっこうに湿疹がひく気配がありませんでした。

日常の生活の中で、お風呂に入ったり、汗をかいたり、お酒を飲んだりするとかゆくてたまらなくなり、ついには、かゆくて夜に目が覚めるようになりました。

 

もう、根本的に体質を変えるような治療をするしかないと思って、インターネット等でいろいろ調べたところ、今通っている病院を見つけたのです。

その病院の先生はもともと内科の先生で、漢方薬治療の研究をされており、漢方薬で体質改善をしてアトピーを治すという診療をされています。

偶然にも家から通えるところに病院があり、通院をはじめました。

 

週1回決まった時間に通院し診察を受けて、1週間分の漢方薬を処方してもらいます。

そして、毎晩寝る前に1.5リットルの水に漢方薬を浸し、朝起きたらトロ火で約20分かけてゆっくり熱を加え、沸騰の泡が出始めたところで火を止めて、お茶をつくります。

漢方薬はデリケートなので、食中毒などの事故を起こさないように、その管理も厳しく指導されます。

 

最初に漢方薬を飲んだときは、1.5リットルどころかコップ1杯を飲むのがたいへんなくらいの味で、毎日続けられるのだろうかと不安になりました。

漢方薬は即効性がない分、継続しなければ効果は得られないため、慣れるまでは我慢の連続でしたが、あまり深く考えずに生活に組み込んでいくことで、自然と生活の一部になっていきました。

 

そんな生活が始まって約1年半。

先日、通院が2週間に1回でいいとなるまでになりました。

何をしてもかゆかったのが嘘のようにかゆみはなくなり、お肌のカサカサもなくなりました。

あとは、湿疹のあと(シミみたいなもの)が消えるのを待つだけになりました。

 

まだ相変わらずお茶を1.5リットル毎日飲む生活は続いていますが、最初は全く見えなかったゴールがぼんやりと見えてきた気がします。

この1年半の間にしてきたように、あせらずにこれまでと同じ生活をつづけていきます。

 

通院が2週間で1回となったという進歩がうれしくて、書いてみました。

 

「陳クリニック」(西宮市)

http://www.atopy-clinic.com/index.html

↑僕が通院している病院です。

治療に熱心な分厳しいですが、僕はとてもあたたかい先生だと思っています。

 

カネコ