山の辺料理を食べに行く2

カネコです。

 

昨日、ライブレポート2007をアップしました。

メンバー各々のレポートです。

ライブにいらっしゃった方も、来れなかった方もぜひ読んでみてください。

 

さて、月曜日の「山の辺料理を食べに行く1」の続きです。

かなりの長文ですが、ご容赦を。。。

いよいよ料理です。

 

玄関をくぐると、薪ストーブがあってシンシンとやさしい温かさでつつんでくれるような感じでした。

そして、案内されたところは、8畳間の畳の部屋で庭を眺められるようになっていました。

 

部屋の中央におかれた火鉢をかこんで座りました。

座ると、お店の方が野草茶でもてなしてくれました。

 

このお茶がほのかに香ってあたたかくて、ほっと和ませてくれました。

和んだところで、最初のひと品が運ばれてきました。

 

最初のひと品は、「鮎のなれずし」と「えび芋の団子のあんかけ」です。

 

写真手前の「えび芋団子のあんかけ」は、アンにゆずの皮が混ぜられていて、ゆずのいい香りがして、そして体のあたたまるひと品でした。

 

写真奥の「鮎のなれずし」は、なれずしにしてはとても食べやすく、チーズのような独特の香りと少しの酸味が絶妙です。

通常、なれずしが苦手という方でもおいしく食べられるのではないでしょうか。

 

これらの余韻に浸っているところに、次は「子持ち鮎の塩焼き」が運ばれてきました。

この「子持ち鮎の塩焼き」、絶品です。

香ばしさとやわらかさが口の中に広がります。

焼き加減と塩加減が抜群なのです。

からしっぽまで残すところなく、一気に食べてしまいました。

 

 

↓卵がこんなにぎっしりつまってました。


 

そして、満足しているところに、熊と猪のお鍋が運ばれてきたのです。

お鍋は七輪の炭火であたためられます。(写真の火は炭火です)

じんわりくるあたたかさが、本当になごみます。

 

熊のお肉と猪のお肉です。

お皿の外側を囲む一列だけが猪のお肉で、内側のお肉はすべて熊のお肉です。

(わかりにくいですが。。。)

 

 

お鍋は、ご主人自らつくって、取り分けてくださいました。

お肉は、しゃぶしゃぶのように火を通すということで、その熊のお肉からいただきました。

(写真は、取り分けてくださった熊のお肉です)

 

 

熊のお肉は初体験でしたが、これが本当に上品なのです。

(熊のお肉は、月の輪熊のお肉だとのことでした)

少し甘めの透き通ったおだしと、熊のお肉の上品さが食欲を駆り立ててくれます。

熊のお肉がこんなにおいしいお肉だったのかと、かなり驚きました。

もっと風味がきつくて固いお肉のようなイメージだったのですが、まったく逆です。

とくに驚いたのが脂身です。

全くしつこくないのです。後でまったくもたれません。

でも、脂身のおいしい風味が備わっているのです。

本当に上品なお肉なのです。

普段、これだけお肉を食べるとあとで胃モタレを必ず起こすのですが、今回は全くありませんでした。

 

そして、最後に猪のお肉をいただきました。

ご主人曰く、野生の猪のお肉の中にもランクがあるとのこと。ランクの上のものは本当においしいとのことでした。

今回いただいたのは、もちろん最高ランクのものだそうです。

この最高ランクの猪のお肉も、絶品です。

熊のお肉に比べると、やや独特の風味がある感じですが、おいしいことに間違いありません。

 

お鍋を彩る野菜やきのこたちも地元でとれるものだそうで、本当においしかったです。

 

最後の〆は、白ご飯とお味噌汁でした。

このシンプルな組み合わせ、大好きです。

お味噌汁には、お刺身でつかった魚のアラが入っていました。

このアラからいいおだしがでていて、白ご飯にすごくあいました。

 


 

そして、デザートは完熟柿とぶどうでした。

柿はとろ〜っと甘いものでした。

 


 

今回の山の辺料理は、驚きと感激の連続でした。

ゆったりとした環境で、その土地のものをいただくという本当に贅沢な時間を過ごしました。

 

大満足で帰路についたのでした。

熊と猪のお肉がたべらるのは、猟が解禁になる冬場のみらしいです。

 

一度食べてみると新たな世界が広がります。

よろしければ行ってみてください(予約した方がいいです)。

 

「比良山荘」

滋賀県大津市葛川坊村町94

TEL077-599-2058