夜中の商店街

ミヤタです。
夜中の商店街を車で走ると、思い出すことがあります。

昼間はにぎわっていてお店が並んでいて
でも夜になるとお店は全部閉まってただの道になる。
街灯が照らす道は記憶よりもずいぶん広くて
さみしいような開放的なような不思議な気持ちになる。

もうずいぶんと前、学生のころ。
ともだちから深夜に突然電話がかかってきて鳥取まで行くことになりました。
「そうだ、砂丘に行こう」的ノリだったと記憶しています。

午前3時ごろ名古屋を出発して、まだ暗いうちにまず京都に着きました。
四条通の商店街のシャッターがみな閉まっていてとても静かでした。
それがすごく不思議な印象で。

そのときは修学旅行ぐらいでしか京都に行ったことがなく、
観光シーズンの昼間の顔しか知らなかったため
特に不思議な感じがしたんだと思います。

関西に来てから京都が大好きになり、しばしば訪れるようになって
朝の顔も日中の顔も、夕暮れの顔も夜の顔も味わっています。
でも、住んでいないので深夜と明け方だけ、その顔を知らない。

いまでもあのときの四条通をたまに思い出します。
夜中の商店街を車で走ったときには必ず。

朝に着いた砂丘も、日本海の青も印象的でしたが
不思議にいまでもくっきりと思い出すのは夜中の商店街です。