日常と非日常
ミヤタです。録音合宿に行ってきました。音楽を中心にゆるやかに流れていく非日常の時間は、芝生や木々やよく晴れた青空とともに体のなかに満ちていた気がします。あの場所でしか生まれない言葉があって、あの場所でしか生まれない音があったと思う。準備不足で実力不足で、苦く残った悔しい気持ちは帰ってきた今の日常を充実させる力に変えたいと思いました。*日常と非日常の境目のひとつは帰りの近鉄特急で昼下がりから夕暮れにかけて3時間乗っていたその車窓は、ゆるやかに変わっていく大きな風景画のようでした。すこし肩の荷がおりたような、すこし後ろ髪をひかれるような。特別な一日の終わりが、かなしいくらい胸を打つような。新しい日々がたのしみで、でももうすこしだけ余韻に浸っていたいような。夕焼けに沈んでいく、葉のおちた木々のシルエットを見ながら日ごろではありえないくらいにゆっくりと思考を紡いで、そんなことを思いました。