覚王山

ミヤタです。
名古屋の街シリーズその2です。

名古屋を離れてから好きになった街もあります。
通っていた大学から地下鉄でひと駅のところに、
覚王山という場所があるのですが、
大学生のころはほとんど行ったことありませんでした。
最近、ともだちに教えられて
静かで住みやすく、個性的なお店が多くて
おもしろい街であることを知りました。

覚王山は、日泰寺というお寺の門前町
参道には、こじんまりとした商店が軒を並べます。
参道からすこしはずれたところを歩いても、
ちいさなうれしい発見があります。
「こんなところに雑貨屋さんが」とか、
「こんなところにカフェが」とか。

本当に静かです。
道は細くて曲がりくねっていて、
ぐるぐる歩いているうちにもとの道に出たりします。
ちいさな街なんです。

おおきな家もいくつかあって、
その庭に植えられている立派な木が
道に影をおとしたりしています。

ともだちは、むかしアパートだったビルを改装して
雑貨屋さんなどの集合体となっている
覚王山アパート」の一角で『Prism』という名前の
ちいさな万華鏡ショップをしています。
売りものではない家具なんかにもかなりこだわって、
落ち着いたあたたかい空間になっていました。

ちょうど去年のいまごろ。
はじめて訪れた覚王山で、ともだちと遊びました。

日泰寺にお参りをして、
カフェで庭を見ながらお茶を飲んで、
いろんな話をしました。

そこで、そのともだちが結婚することを知りました。
びっくりしてうれしくなると同時に、
すこしさみしい気持ちにもなったことをおぼえています。

春という季節は、ふとした感情を
大きくふくらませる季節なんだなと思います。

今年も、春の覚王山に行きたくなりました。