親子ネコ

カネコです。

 

今日は猫のお話です。

 

先週末の夜2時半頃、外でドタンバタンと物音が聞こえたあと、ニャアニャアとい
う猫の鳴き声がしばらくの間つづきました。


どうかしたのかと思って、カーテンの隙間から暗闇の外を見てみると、

ベランダのブロック塀の上にいる猫とビタッと目が合いました。


それにおどろいた猫が、あわてて逃げようとして、

向かいの家の倉庫のトタン屋根に飛び乗ろうとして、一度踏み外し、

「あ、落ちた」と思ったら、再び姿をあらわし、無事にトタン屋根に飛び乗って逃げていきました。

これで一件落着かと思いきや、

ふたたびものすごく近くでニャアニャアという猫の鳴き声がしました。


よくみると、ベランダに親猫の3分の1くらいの大きさの子猫がいて、

その子がニャアニャア鳴いていたのでした。

 

うちのベランダは、人間の胸のあたりまでの高さのブロック塀で囲まれています。


おそらくベランダに入った親子猫が、そこから出ようとしたものの、

子猫だけブロック塀に飛び乗ることができずに、取り残されたようです。
それで子猫がニャアニャアないていたのだと思います。


ちょうど、ぼくがカーテンの隙間からのぞいたときは、

親猫がブロック塀の上から、子猫をどうやって助けようかと

下を見ながら思案していたところだったのでしょう。

 

ぼくと目が合ってびっくりした親猫はどこかへいってしまって

(近くにいたはずですが)

子猫だけがベランダでニャアニャアと親猫を探してずっと鳴きつづけています。

 

さて、問題です。
あなたならこのようなときどうしますか???(笑)

 

ぼくは、ここで自分が出て行ったら、

目を合わせただけて飛んで逃げた親猫が、

さらに警戒して近づかないだろうと思ったのと、

子猫もついでにびっくりして余計にパニックになるかもしれないと思ったので、

しばらく何もせずに(カーテンの隙間からものぞかずに)、

親猫が助けにくるのを待ってみることにしました。

 

そうして様子をみる間も、子猫は絶え間なくニャアニャア鳴きつづけています。
きっと、必死で親猫を呼んでいるのでしょう。

 

ぼくはでていきたくなりましたが、ぐっとがまんして待つこと約10分。(子猫は
ずっと鳴きつづけてました)


そ〜っとカーテンの隙間からのぞいてみると、親猫が塀の上まできていました。
こちらの気配に気がつくと、再び親猫は逃げる体勢をとりましたが、

ぼくがのぞくのをやめたので、逃げるのをとどまったようです。

 

そとの物音を聞きながら、大丈夫かなぁと心配していると、

ドタンバタンガシャガシャンと大きな音が聞こえました。

その大きな音と同時に、

あれだけニャアニャア鳴いていた子猫の鳴き声が、ピタリと止みました。

 

そ〜っと外をのぞくと、親子ともども無事に脱出していました。
親猫ががんばって、子猫を助け出したようです。

 

親猫強しですね。

 

その2日後、家の前の道路で、その2匹の親子猫が仲良く歩いていました。
僕を見つけると相変わらず親猫の警戒は強かったですが、子猫はこちらに興味を示
して寄ってきそうでした。
でも、親猫にうながされて、向かいの家の隙間に2匹とも姿を消していきました。

 

2匹とも元気そうに歩いていたことに安心しました。

 

でも、どうやって親猫が子猫をあのブロック塀から救出したのかが、

未だに謎です。。