続編

ミヤタです。
物語の続編が好きです。

あからさまに続きです、という感じのではなく。
この物語は終了したけどそういえばこんなこともあってね
みたいな、力の抜けた続編がいい。

本編の何年か後とか、別の登場人物にスポットを当てるとか。
本編は長編小説だけど続編は短編集に入る、とか。

続編、という名前もちょっとちがうかなと思う。
エピソード、のほうが近いかも。
(スターウォーズを連想してしまいますが)

そんな素敵な続編に気付きました。
以前に読んでいたんだけど、あらためて良さに気付いた感じ。

それは江國香織さんの短編集「ぬるい眠り」に収録されている『ケイトウの赤、柳の緑』。
きらきらひかる』という長編小説の10年後を描いたものです。

普通ではないシチュエーションのなかで結びついている人々。
本当に大切なもののことが描かれているんだと思います。
それが本編ではやや痛々しいなと思ったのだけど
続編のほうでは軽やかに感じるのもいいなと思いました。

つい本編を読み直してしまいました。