踏切

ミヤタです。

ちいさな踏切が好きです。
人と車がやっとすれ違えるぐらいの。

できればその付近で線路がカーブしているといい。
付近にはあまり高い建物がなくて空が広いといい。

入道雲のしたでは、警報機の音も夏っぽく聞こえるから不思議。
「カンカンカンカン」という音がすこし高く聞こえるのは
気温のせいでしょうか、それとも気分のせいでしょうか。

テンポもすこし速い気がするし、4拍子を刻んでいる気がする。
前ノリです。ロックなんです。
なぜか。

海辺の町のちいさな踏切は特別に好きです。
江ノ電の踏切とか。
須磨駅の東にある、砂浜に続く踏切とか。

でも、夏のちいさな踏切はどこも海辺の町のような感じがします。
海が遠くても。通勤途中に渡っていたとしても。
会社員や中学生の白いシャツがまぶしくて、ここ海辺の町だったっけ、と思う。
これはとても不思議。

夏という特別な季節には、それまで忘れていた懐かしいものが
わっと目の前にせまってくるような気がします。

ひとつひとつを大切にしたいなと思います。