よく晴れた秋の日、扉の向こう側
ミヤタです。
芸術の秋ですね。
各地の美術館で魅力的な展覧会が開催されています。
よく晴れた秋の日、今年も西宮市大谷記念美術館へ
「ボローニャ国際絵本原画展」を見に行ってきました。
絵本の世界って、すごいと思う。
美しかったり醜かったり、意味不明なものもたくさん出てくるけど
こんな一言では片付けられないたくさんのものを含んでいる。
もう一枚の絵だけで、物語を持っているのだと感じました。
人間は言葉をつくりだして、五感で感じられるものを
わかりやすく説明と共有できるものにしてきたけど、
絵本はその逆のことをしようとしているのかなと。
ひとりひとりの人が必ず持っている、心の底にある
豊かで深いものに、ふっとどこかで触れるような絵。
こどものころにみた絵本に登場するものたちは
変な外見をしていたけど不思議と心に残っています。
美しいとか醜いとかではなく、きっとその色とかたちと
止まっているのに豊かな動きの、ダイレクトなイメージで。
全然ちがうモチーフだと思うのに
見ていたらこどものころとおなじような気持ちで
絵を眺めている自分に気付きました。
実は、図書館でよく絵本を借りて読んでりしていますが
やっぱり原画はすばらしいと改めて思いました。
線や色を、かぎりなく近くで感じることができる。
扉の向こう側の世界を、わくわくしながら
ずっと覗いていた、素敵な秋の日でした。