川を渡る

ミヤタです。
季節が深まってきたときに思うことがあります。

それは、川を渡るとすべてが特別になる、ということ。

カーブを曲がって橋にさしかかったときにラジオから流れてくる曲は
どんなジャンルのものでも記憶に刻まれて、あとで思い出すことになります。
普段聴いているものが全然ちがって聴こえることもある。

不思議です。
もやもやした気持ちがふっと晴れることもあれば
ざわざわした気持ちがすっとしずかになることもある。

こどものころからずっと、大きな川が
近くにある環境で暮らしてきたからでしょうか。
川に対する感覚が鋭敏になっている気がします。

ずっと流れ続けている川の存在を感じながら生活することは
きっと心になにかを紡いでいくことになるのかなと思います。
海にも空にもそれはあるけど、すこしずつちがうような。

川の場合は、渡ることができるのがすごいなといつも思います。
ずっと流れ続けているものを横切るとき、
すこしだけちがう空気が流れるのかもしれません。

今年も、録音合宿に向けて曲のアレンジをはじめました。
そんな日々のなか、異例ですが新曲をつくることを決めました。


ライブでうたうための。
大切なものを届けるための。